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ディズニーリゾート情報/JCB THE CLASS(ザ・クラス)利用記
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たとえ身なりは貧しくとも、心の貧しい人間にだけはなりたくないものだ

と、隠し穴に叫んだ少年の気持ちがよくわかります。

胸にしまっておくだけでは心が病んでしまいそうです。

吟じます・・・じゃなかった。
つぶやきます。

数年前のある日。彼は突然やってきた。
「実家が倒産した。負債が数千万あってどうにもならない。助けてくれないか」
数千万なんて用意できない。でも友人の危機に力になれないなんてありえない。少ない蓄えだったが、全額手渡した。
必ず返す、と彼は申し訳なさそうに頭を下げた。しかし私は断固断った。「友人に金を貸しているなんて思いたくない。返されなければ不信感が募る。そんなことで友情にひびが入るなんてごめんだ。それは君に寄付する。今日のことを僕はすぐに忘れるよ」
金策に駆け巡っていた彼は、いくらか安堵の表情を浮かべて去っていった。

昨日、音信不通だった彼から着信があった。
「長い間すまなかった。金を返したい。明日か明後日会えないだろうか」
「もう大丈夫なのか?金なら返して欲しいなんて思ってない」
「それは困る。明日はどうだ」

久々に会った彼は影が薄く、どこかよそよそしい表情。私は満面の笑顔で握手を求めたが、握る手には力強さがない。昔あれほど生気に満ちていた声もしわがれている。会話も続かない。抱いていた一抹の不安が的中した。
「借金の半額を肩代わりしてくれた叔母が破産した。今月末までに300万が必要」云々
本当のことなのだろう。私は友人を信じたい。彼が自身の親を守るため、命がけで負債処理にあたるも「万策尽きて」というならば、たとえ自分が借金を抱えることになったとしても力になりたいと思う。

しかし、どうしても許せなかった。

いったい彼は、友人をなんだと思っているのだろうか。「金を返す」という言葉ではなく、負債処理が完了し「返さなくていい」と言われた金を返せるまでになったことが嬉しかったのだ。会って彼の勝利を祝福したかったのだ。「金を返す」とでもいわなければ、会えないとでも思ったのだろうか。情けない。心まで貧しくなってしまったのか。なぜ本当のことを言わないんだ。私は怒りに耐えながら、彼に言った。

「どうやら僕は、君の力になれないようだ」
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